第4回 Tokyo Arrhythmia Comedical Conference

  開催日時:2014年12月14日(日) 10:00-12:00              

  会場  :厚生中央病院 

≪プログラム≫

  司会: 塚本 毅  村澤 孝秀


 ①ICDへのBridge use目的の着用型除細動器の導入経験

 関東中央病院 塚本 毅

 ②心室中隔に留置したスクリューインリードの抵抗値が一時的に上昇した例

 池上総合病院 深瀬 聡

 ③モニタ上ペーシングスパイクのタイミングがおかしいがデバイスの作動は

  問題なかった例

   東京医科歯科大学医学部附属病院 藤巻 愛子

 ④臥位になるとA lead under senseする例

   東京大学医学部附属病院 村澤 孝秀

 ⑤フォローアップ外来にて誤V Techyアラートが見られた例

 厚生中央病院 内藤 日出男

 ⑥当院における自動車の運転制限を考慮したICDの治療設定の見直しについて

   日本大学医学部附属板橋病院 西尾 佳恵 

 12月14日『第4回t Tokyo Arrhythmia Comedical Conference』が厚生中央病院にて開催されました。今回はオープンな会ではなく、何度も会に来て下さった方を招待し、いろいろな事例を挙げてディスカッションするセミクローズな会を行いました。参加いただいた皆さまありがとうございました。

TACCでは不整脈治療分野の質問をメールにて受け付けています。

TACCスタッフで考えたり、今回のような会をまた開催したり、皆さまの質問に少しでもお答えできたらと思います。

 

~ディスカッションの一場面~

 ディスカッションの内容を少し紹介します。事例は会員専用ページをご参照ください。(登録者のみ閲覧可能です。登録を希望する方は当会ホームページ“お問合わせ”よりメールでご連絡ください)

 

②心室中隔に留置したスクリューインリードの抵抗値が一時的に上昇した例

フロア:外部からのノイズ混入?プログラマの異常?

フロア:スタイレットが抜けなくなることもあることもあるよね。

フロア:シリコンリードだと水を付けないとスリーブが動かなくなることも

    ある。

演者 :メーカの回答はスクリュー部のエアーが原因ではないかと言うことで

    した。リードのプライミングとスクリューの動作確認は確実にや

    りましょう。

司会 :皆さんの施設では水に浸してスクリューのエアー抜きはやっています 

    か?

  …フロアの3分の1くらいが挙手…

フロア:障害電流の確認も大事ですね。

フロア:同様の症例でスクリューをひっこめ、もう一度スクリューしたら治っ

    たことがありました。    

 

③モニタ上ペーシングスパイクのタイミングがおかしいがデバイスの作動は問 

 題なかった例

フロア:N社モニタのペースメーカ検出はノイズをスパイク状に表示することがあるよね。

フロア:ペースメーカ検出と、疑似ペーシングのノミナルはON設定なので気が付かないで設定を変えないと、作動してしまう。

司会 :病棟からモニタで、ペーシングスパイクがおかしいと点検依頼があったら、まず12誘導心電図をとってスパイクを確認してもらっています。モニタだと誘導によってはスパイクが確認しにくいから。これで病棟から呼ばれる回数を減らすことができます。

フロア:うちはチェックした方が早いからすぐプログラマでチェックする。

演者 :メーカに問い合わせたところ胸郭インピーダンスの測定でした。124回測定を行っているので、たまたま見つけてしまったようです。

フロア:この機能OFFできないんだよね。(注:ペースメーカの場合)

司会 :B社のペースメーカを扱っている施設は覚えておいた方が良いですね。